【社会貢献】東北復興支援企画 次世代につなぐ ~石巻の今を知ろう!~【その1】 特派員:赤圡一行さん

今年も行ってきました!石巻!
今回は、石巻を訪れたことのない方、お子さまの参加を大歓迎!
参加者全体の約60%が初めての訪石となりました。
帯同したスタッフより2回に渡り、行程の様子をお届けします。

<1日目 7月23日>
8時ごろ東京駅を出発し、参加者の集合時間より少し早い11時すぎには石巻駅に到着!
地元のカフェでランチをしてから、13時ごろ、これから2日間石巻をご案内頂く「やっぺす」の柏原さん、参加者のみなさまと合流しました。

石巻駅からバスで「石巻南浜津波復興祈念(きねん)公園」へ向かい、公園をめぐりながら語り部の高橋さんのお話を伺いました。
町があって、家があって、普通に生活をしていたところが、震災の津波の被害を受けてしまい、いま、公園になっています。
髙橋さんも、津波によって大切なものをたくさん失われたと仰っていました。

石巻南浜津波復興祈念公園 がんばろう石巻の看板前で
石巻南浜津波復興祈念公園 かつての街の写真をみながら

語り部さんは、ときに涙をうかべながら、当時のことを教えてくださいました。
参加者のみなさまも真剣に聞き入っていました。
それぞれの大切な人を思いうかべながら、もし自分や愛する人が同じ状況におかれらたら…ということを、真剣に考えていたのだと思います。

つぎに、「石巻南浜津波復興祈念公園」のすぐ近くにある「震災遺構 門脇(かどのわき)小学校」へ、語り部さんと一緒にむかいました。
小学校には遺構として当時の様子がそのまま残っています。
津波被害にあった1階と、津波のあとの火災によって机の木の部分が焼け落ちていた上層階が印象的でした。

門脇小学校は津波の被害にあってしまいましたが、学校にいた児童224人は先生がたの適切な避難指示により無事でした。
普段の訓練どおり避難したことが無事につながりました。

震災遺構門脇小学校 全景
焼け落ちた机がみえる教室

夕方からはバスで再び移動し、「石ノ森漫画館」を自由に見学。
その後、近くの「いしのまき元気いちば」でお土産など探したあと、宿泊先のホテルに向かい無事1日目が終了しました。

<2日目 7月24日>
9時にバスでホテルを出発し「震災遺構大川小学校」にむかいました。ここではTeam大川の代表である只野さんからお話を伺いました。
大川小学校は北上川の河口から3.7kmほど内陸にあります。
大川小学校では震災当時、登校していた児童78名中74名、教師10名全員が亡くなりました。
津波がまさか到達するとは先生がたも考えておらず、適切な避難が行われなかったのです。
当時登校していた児童の1人である只野さんは「大川小学校の津波被害は人災である」とおっしゃっていました。
只野さんは大切なご家族や・ご兄弟・ご友人を失いました。
ふだんの訓練どおり避難をおこなうことの大切さを、只野さんから学びました。

前日の門脇小学校と本日の大川小学校での体験は、とくに「いま」学校に通っているこどもたちにはとても印象深かったようでした。
こどもたちは、大切な友達や家族を失う怖さ・悲しさと向き合いながら「どうすればよかったのか、もし自分に同じことがおきたら、どうすればいいのか」考えていました。

震災遺構大川小学校 津波にのみこまれた校舎
「ここに避難できていれば…」

大川小学校から「硯上(けんじょう)の里」に移動してランチをいただき、「雄勝ローズファクトリーガーデン」にむかいます。
雄勝ローズファクトリーガーデンは雄勝湾からかなり内陸で海抜も高い場所ですが、かつて町だったところが津波被害をうけ、その跡にひらかれています。

ここからは2班にわかれ、ガーデンボランティアと防災講習の受講をそれぞれおこないました。
私は防災講習に参加し、ローズガーデンの徳水博志先生から津波のおそろしさについてまなびました。
津波は海岸から押し寄せてきますが、河川や山間の狭い場所を通るとき、地をつたいながら高さが倍にもなります。
雄勝や大川はそういった背景から、比較的内陸にあるにも関わらずおおきな被害を受けました。
都市部においては、狭いビル群のあいだを津波がとおることになるため、河川周辺や山間と同様に高い津波に襲われることが想定されます。

雄勝ローズファクトリーガーデン
ガーデンボランティア 雑草を抜くのも大変です💦

講義のなかでは、これから大きな地震が起きた場合について、どういったことを備えておくべきかについても学びました。
自分の住んでいる場所がどういった場所か、
避難場所はどこなのか、
さらにそのあと、一命をとりとめて一時避難はできたとして、そのあとどこでどうやって暮らすのか、
考えておくことが真の防災
であると学びました。
学校の体育館や仮設住宅で暮らすとはどういうことか、体験を交えてお話しいただきました。

講義が終わってから、真っ先に自宅の防災について確認をおこないました。
大阪出身の私は阪神淡路大震災も近くで経験をしたはずですが、いつしか意識が薄らいでしまっていました。
こういったことに気づかせてくれる方々に巡り会えたことは、素晴らしいことと思いました。

参加いただいた皆さま、非常に暑い中熱中症にもならず、無事行程を終了できましたこと、スタッフとして大変感謝しております。
本当にありがとうございました。
今回の経験、得た知識をぜひ周囲の方へ拡散してください。
またどこかでお会いできることを楽しみにしております!!

今回の参加者と 大川小にて
今回の参加者と ローズガーデンにて

●編集後記:運営スタッフ:赤土一行
今回は、とくに初めて現地を訪れた人たちに、現地のいまを「知って欲しい」、感じたことを次世代に広く「伝えて欲しい」という目的で企画しています。
「知って欲しい」については私含め、参加したみなさま全員が今回の経験をとおして、当時のことやいまの状況について、深く強く認識することができたと思います。
一方で「伝えて欲しい」については、SNSでの拡散や感想文の作成をお願いしていました。
X(twitter)での発信や、感想文をくださったみなさま、誠にありがとうございました!

ここからは私個人としての感想です。
2011年3月11日当時、私は大阪で窓のそとを眺めていたところ、窓枠が長い時間ギシギシ音を立てていることから、地震に気付きました。
その後もテレビのニュースを見てはいましたが、正直なところ福島第一原子力発電所関連のニュースの印象がかなり強く、津波被害についてのイメージは幾分ぼんやりとしたものでした。
石巻にいま暮らすみなさまのお話を伺うことではじめて「自分ごと」として考え始めることができました。

今回のツアーではおみやげとして石巻の「ほや」や三陸えびを買って帰りました。
現地でお会いしたみなさまとのつながりを、なんとなく感じていたいと思ったのです。
ほやは日本酒によく合い、三陸えびはえびの風味の香り立つ、とてもおいしいものでした。
現地をみて、話して、それらの経験を通して初めて得られるものがあります。

ぜひ一度、みなさまの大切な人と一緒に、石巻を訪れてみてください。
ここでしか得ることができない経験があったと感じています。

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