前回までのあらすじ
相互尊重の大切さはわかる一方で、それを意識したコミュニケーションの取り方はなかなか難しいことにふれてきました。その中で、相手に押し付けないお願いの仕方としてDESIの4ステップを紹介してきました。加えて相手への感謝を最後まで伝えることが大切なことも紹介してきました。

今回は、更にその先、お願いしたことに対応してくれたことへのフィードバック方法について詳しく解説していきます。
フィードバックの原則ってあるの?
仕事をしていると相手に対して「もっとこうしてほしいなぁ」と思う時は多々あります。でも必要以上に強く言い過ぎて後悔したり、言いたいことが言えないことで残念な気持ちを抱いたりしたことがあると思います。
こうした悩みを解決するためには相互尊重のコミュニケーションに基づいたフィードバックがおすすめです。これを身につけておくと職場の仲間はもちろんお取り組み先やお客様に対しても役に立ちます!
具体的にどういうことを伝えればいいの?
では具体的にはどうすればいいかというと相手の言動、行動に対して事実ベースで具体的にフィードバックをします。もっと具体的には「相手の言動、行動」つまり、その相手が本気で変えようと思えば変えられることをフィードバックすることが大切になります。逆に変えようと思っても変えられないことには言及しないというのが守るべきルールになります。
例えば「だらしないんだよ、お前は」と言われても具体的に何をどう直せばいいかがわかりません。これを「会議に5分遅れると他の皆の時間を無駄にすることになるので、次の会議からは、開始時間の5分前には来て下さい」とフィードバックすると、相手が変えるポイントが明確になります。
具体的な事柄をフィードバックすることで受け入れやすくなりますし、何を直さないといけないかが明確になります。
AIDの法則でフィードバックするのがおすすめ!
フィードバックすることを難しいと思う背景の1つに「相手から拒否されたらどうしよう」と心配になることが考えられます。フィードバックを受け入れるかどうかは、言われた相手が判断することであり無理に押し付けようとしなければ、肩の力を抜いて言えるはずです。事実ベースで、シンプルに、遠回りせずに、そして判断は相手に任せる、この流れをAIDの法則と言います。

言いにくいことを伝える時のポイントってあるの?
とはいえ、相手に言いにくいことを伝える時程AIDの法則で伝えられていないことが多いです。そんな時には、下のポイントをイメージして伝える内容をまとめられるとAIDに当てはまったフィードバックになっていきます。
1.もう一度、自分が何を言いたいのか、そしてそれは何故なのか確認する
2.相手の、どの具体的行動について批判したいのか明確にする
3.適切な時と場所を選ぶ
4.まわりくどい言い方や曖昧な言い方を避けて、直接的で具体的な言葉を使う
5.具体的行動に対してのみ批判して、その人の個性や性格といった個人的要素には踏み込まない
6.相手には自分の批判を受け入れるか受け入れないか判断する自由をもっていることを認めておく
7.本気で、まじめに、誠意をもって伝える
【まとめ】言いにくいことを伝えないといけない場面って他にもあるんですが、、
ということで今回は、相手に改善を求めるなど言いにくいことをフィードバックする時の伝え方ということでAIDの法則について紹介してきました。
今回紹介した相手の言動、行動に対して事実ベースで具体的にフィードバックすることは、相手に言いにくいことだけでなく全てのフィードバックに通じる手法になります。良い事をフィードバックする時も、いつのどんなことが良かったのか具体的に伝える事で相手にもよりわかりやすく伝わります。
ということで今回はお願いをしたことへのフィードバック編でしたが、逆に相手からお願いされた時に手が空いてないなどで断らないといけない時もあると思います。そんな相手も自分もいやな気持ちにならないNO!の言い方を次回は紹介していこうと思います。
次回:【第5回】こんな場面のコミュニケーション-迷惑行動にNOと言う