前回までのあらすじ
相互尊重の考え方は職場のコミュニケーションとして重要な考え方である一方、お互いを認め合うだけでは何も進まないという問題もあることにふれてきました。そして日々のコミュニケーションにはアサーティブな考え方が大切なのと、時には攻撃的・受動的も織り交ぜつつバランスをとることが大切でることも解説していきました。
今回は具体的なコミュニケーションの取り方でどんなことを意識すると良いのか、アサーティブな接し方のコツについて解説していきます。
第1回目はこちら→相互尊重のコミュニケーションにつながる会話術【1回目
第2回目はこちら→【第2回】真の相互尊重につながるためのコミュニケーション
そもそも攻撃的、受動的なコミュニケーションって?
ということでまずは攻撃的なコミュニケーションと受動的なコミュニケーションの取り方の傾向をみていきます。
攻撃型な人が依頼する際、メールの文面としては「○月×日までに○○して下さい。」という表現がよく出てきます。受け取った人からすると“取りつく島がないなぁ”“押しつけてきたなぁ”って感じませんか。“そんなこと言っても・・”と反感を持たれることもあると思います。
一方、受身型な人が依頼する際のメールとしては「よろしければ、お手すきのときに、○○して頂ければ幸いかと存じます。」とふわっとした言い回しになりがちですね。こういう頼み方は一見相手を慮っているように見えますが、やることが必須の案件も後回しになってしまい、結果的に相手にも迷惑がかかってしまうことも起こります。
相互尊重な主張(アサーティブな接し方)のできる人の頼み方って
ではアサーティブな人が依頼する時のメールはどうなるかというと「△△に必要なので、○月×日までに○○して頂けますか?難しい場合は担当までご連絡をお願いします。」という表現になります。伝えないといけないことは明確にしつつ依頼形にすることで柔らかい印象になっています。遠慮はしていないけれど、配慮があるので相手が動きやすくなるかと思います。
相手に頼むための「DESI」の4ステップ
アサーティブな接し方の例を紹介してきましたが、次に頼み方のコツを詳しくふれていきたいと思います。具体的にはDESIの4ステップについて紹介していこうと思います。
ここでのポイントは思い込みを取り除くなんです。「こんなこと頼んだら悪いんじゃないか」「迷惑じゃないか」とブレーキを踏み過ぎてもいけないですし、「あいつがやるのが当たり前」「やって当然」とアクセルを踏み過ぎてもよくありません。
このバランスをとるためには説明する→表現する→明らかにする→知らせるこの4つのステップを踏みながら、自分の思いを伝え相手に少しずつYESを引き出して最後は相手に判断してもらえるように知らせていくことが重要です。各ステップでのポイントは以下にまとめています。

【まとめ】最後の最後まで気を抜かないのが大事
ということで今回は、コミュニケーションの取り方でどんなことを意識すると良いのか、アサーティブな接し方のコツについて解説していきました。
“コミュニケーションのバランスを取りながら相手に自分の思いを伝える”って言われると、色々なことを考えながら接しないといけないように感じると思います。でも“自分が提案した時に相手がどんな気持ちになるのかな?”の1つだけを考えていけば、相手にとってどんなメリットがあるのか、やらないことで起こるデメリットは何なのかも明確に知らせることが出来ると思います。そうすることで自分も相手もWin-Winにつながる自己主張にもつながっていきます。
もう1つ大切なことがありまして、ここまで話し合ったとしても折り合わないことも多々あります。話し合いの結果、理解いただけた時にありがとうを伝えることも大切ですが、NOと言われた時も“お時間を頂きありがとうございました。またトライしてみます”と自分の思いをきいてもらったことに感謝を伝えることが次につながる大事なコミュニケーションになります。最後の最後まで気を抜かないことも重要です!

ということで、ここまでお願いする時のコツを中心に触れてきましたが、次回はお願いをしたことへの結果を相手に伝える(いわゆるフィードバックですね)時のコツについて解説していきたいと思います。
次回:【第4回】部下や後輩(もしかしたら先輩も)へフィードバックする時のコツ